匿名さん
保護者会の議題は、X組担任の中堅教員・A教諭(男性)の交代について。初等学校では、3年から6年まで同じ教諭が担任をするため、突然の発表に保護者らは驚愕した。学園関係者が経緯を語る。名門・成城学園初等学校「モンペクレーム」で人気教師が退職! 保護者説明会で理事長に怒号が飛んだ - Smart FLASH/スマフラ[光文社週刊誌]
「2022年4月25日、X組のBくんら、児童数人が『帰りの会』の開始前に騒いで、下校の準備をしませんでした。A先生は、職員室に行く前に『先生が戻ってきてもふざけていたら怒るよ』と注意しました」
A教諭がX組に戻ると、Bくんだけが準備をせず、騒いだり床に寝そべったりしていた。
「A先生は、これではほかの児童の下校が遅くなると考え、Bくんの両足を引っ張って教室の外に出し、『準備ができたら教室に戻るように』と指示しました」(同前)
このときBくんは、腕に擦り傷を負ったとされる。下校準備を終えて教室に戻ったBくんはその後、保健室で絆創膏を貼ってもらったというが、A教諭は傷を現認していない。
2週間後、Bくんの母・Cさんから保健室の養護教諭に照会があった。そこで初めて事情を知ったA教諭は、不適切な行為であったことを認め、Cさんに謝罪の電話をかけた。
「その後も、Bくんは通常どおり登校し、6月の遠足でもA先生と楽しげに接していました。ところが、6月末から突然、欠席しがちになり、7月7日、医師であり、成城学園の校医の一人であるCさんから、BくんのPTSD(心的外傷後ストレス障害)の診断書が学園に提出されたのです」(同前)
初等学校の渡辺共成(ともなり)校長は、Cさんの「息子はA先生の体罰によってPTSDになった」という言い分を丸ごと受け入れ、その日のうちに「体罰事件」と認定。A教諭に始末書の提出を命じるとともに、口頭で厳重注意処分を下した。
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じつは、学園では2年前にも、教員1人がやめている。
「1年生のクラスで、騒いだり歩きまわったりする子供がいて、学級崩壊状態でした。Bくんもそのクラスにいて、担任の先生や、後任の先生はうまく指導できなかったんです。A先生は、クラスを立て直そうと、必死にがんばってくれていました」(同前)
A教諭の退職に納得できない保護者が、油井理事長の登壇を求めたのが、4時間にわたった冒頭の保護者会だ。
「しかし、油井理事長の通り一遍の説明に保護者は激怒し、一度はほぼ全員が退席しました。その後、待機していた他学年の保護者が、油井理事長の制止を聞かず会場に入り、100人近くがA教諭の退職撤回を求めたのです」