匿名さん
運動不足だと太る、と思われる方が多いかもしれません。ただそれはたぶん、まちがいです。太っている人は「努力のできない怠け者」ではない…運動には減量効果がほとんどないと言える医学的な理由 体型で人を評価するのはくだらない
太っている人は、本人の努力不足なのだろうか。医師の大脇幸志郎さんは「運動には減量効果がほとんどない。筋トレの効果も1カ月に1kg筋肉をつけるのがせいぜい。体型は遺伝などで決まっている可能性もある。体型で人を評価するのはくだらない」という――。
運動ではやせません。ここでは医学研究を基に、健康のためのダイエットが工夫されてきた中で、運動があまり効果を出してこなかったことをご説明します。
■ほとんどの日本人はやせる必要がない
そもそもダイエットのとらえかたが医学と日常生活ではかなり違います。
要点だけまとめると次のようになります。
・ほとんどの日本人はやせる必要がない。
・体重は増え続けるのが当たり前。
・ダイエットはリバウンドするのが当たり前。
■そもそも体重は減らせない
・そもそも体重は減らせない。減らせても少し。
・ダイエットの効果は個人差が大きい。平均的にはわずかな効果しかない。
・ダイエット効果を決めるのは食事療法。運動を上乗せしても差は小さく、どんな運動でもあまり変わらない。
つまり、食べるのをやめられない人が運動でなんとかしようという考えには無理があるのです。
■体型は遺伝で決まっている可能性も
筆者は美容を軽視しているわけではありません。衣服に持ち物、髪型、化粧に気を使うのは大事なことだと思います。
しかし体型をそこに含めてしまうのは無茶です。努力してやせることは非常に難しいからです。
できないものをできると思い込んでしまうと、太っている人が「努力のできない怠け者で、かっこ悪い」ということになります。
本当は遺伝か何か、本人にはどうしようもない原因で体格が決まっているらしいのです。それなのに、理不尽に見下されている人からすればたまったものではありません。
体型で人を評価するのはくだらないことです。できもしないダイエットに熱中するより、たまにはおいしいものでも食べたほうが、日々を楽しく過ごせるのではないでしょうか?