匿名さん
群馬県高崎市で小学1年生を殺害した犯人は、弁護人にあてた手紙で、「黄色い帽子が目印になる」と指摘している。「狙われる児童」と「狙われない児童」はどこが違う? 犯人が語る「子どもを犯罪から守る3つのポイント」(小宮信夫) - 個人 - Yahoo!ニュース
犯罪者に狙われない児童になるには、犯人が語った手口を知ることが有効だ。そこからは、3つのポイントが浮かび上がる。それを踏まえて、非科学的な教えや根性論ではない、犯罪学に基づく防犯教育を考える。
同じように、三重県で30件の連れ去り事件を起こした犯人も、新聞記者と交わした手紙に、「黄色い帽子をかぶっているから目隠しには十分」と書いている。
「黄色い帽子」は1年生のシンボルだが、それが犯罪者を引き寄せているとは悲しすぎる。
子どもの連れ去り事件の8割が、だまされて自分からついていったケースであることを考えるなら(警察庁調査)、「最もだまされやすい1年生」という情報を犯罪者に教えるのは、犯罪機会を与えることになる。
したがって、交通安全を願って「黄色い帽子」をかぶらせるなら、それでも狙われずに済む方法を考えた方がいい。
前述した2人の犯罪者は、「1人で歩いている状況」を狙うとか、1年生を狙うのは「下校が早くて1人になりやすいから」というように、子どもが1人のときに狙うと言っている。1人のときの方が、複数でいるときよりもだましやすい、と犯罪者は思っているのだ。
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それでも、どうしても1人になってしまう場合、どうすれば狙われずに済むか。
まずは、「入りやすく見えにくい場所」を避けること。なぜなら、「犯罪機会論」の長年の研究の結果、犯罪が起きやすいのは「入りやすく見えにくい場所」であることがすでに分かっているからだ。(略)
その代わり、「入りにくく見えやすい場所」では、知らない人とも、大いにコミュニケーションをとろう。コミュニケーション能力は、子どもの健全な成長にとってプラスになるだけでなく、防犯の武器にもなる。
女児殺害事件を起こした犯罪者も、裁判所に提出した手記で、「子どもにしっかりあいさつされると、迷いや恐れが生まれる」と書いている。