匿名さん
実家へ帰るモードになると、夫は普段の彼とは違う人格を見せるようになる、と知沙子さんは感じている。コロナ禍前年のゴールデンウィーク帰省を回想しながら、彼女はこう続けた。「男は酒盛り、女は家事」濁った風呂にセクハラ。田舎の義実家にGW帰省した妻の、地獄すぎる4日間。
観光庁が実施したゴールデンウィークに関するアンケート調査(2019)において、ゴールデンウィーク期間の旅行でどこに宿泊したのかを質問したところ、「実家や親戚・友人の家」と答えた人が最も多く、調査対象…
「いつもは穏やかでジェントルマンな夫なんですが、実家に帰るとなると、なぜだか実家向けの顔をし出すんです。オラオラとまではいかないけど、亭主関白風になるんですよ。都会に生きる意識の高いビジネスパーソンから、田舎の旧家の鈍感息子に変身する、みたいな感じです」
台所で夕食の準備を手伝っている間にも、夫の実家には続々と親戚が集まってくる。近所から来る人もいれば、知沙子さん夫婦のように遠方から訪れる家族もいる。女たちは一様にエプロンを着けて夕食の支度をし、男たちは先に酒宴を始めるのが慣例だ。
「でも、実家で私が親戚のおばさんたちから『子供はまだか』『いつ頃作るのか』とか聞かれまくってても、夫は知らん顔です。会社でそんな会話があったら一大事ですよね。…」
男性陣から遅れること2時間ほどで、ようやく知沙子さんは夕食にありつく。
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夜が更け、宴もたけなわになってくると、酔っぱらいおじさんの相手にも手を焼くことになるという。
酔っぱらった親戚男性からのセクハラ、十人以上が入った後のお風呂、農作業の強制……。