匿名さん
「極端な話かもしれないが、若い人は誰もコンビニなんかで働かない。それくらい来ない。それはもうわかっている。若い人は他にいくらでも働き先があるし、そもそも昔に比べて若い人が少ない。少ない若者が好き好んでコンビニで働くことはない。とくに都心ではそうだ」各業界で深刻なアルバイト不足 「代わりはいくらでもいる」時代は終焉
かつて200万人を超えていたフリーター人口は減少し続け、2022年は132万人だった(総務省統計局「労働力調査」調べ。ここでの「フリーター」は15~34歳で男性は卒業者、女性は卒業者で未婚の…
(略)私は『時代が変わった』と認識しているが、同業のオーナーの中にはその時代の感覚で『優秀な若い子が来ない』と愚痴る者もいるし、ベテランの中にはいまだに『代わりはいくらでも来る』と思っている者もいる。それで来ればいいが来ない。結局そのオーナーが1日中働いている」
やはり「代わりはいくらでもいる」というフレーズは日本における30年間の失われた時代を象徴する言葉だったように思う。あの時代の感覚のままアップデートできずに「人が来ない」「優秀な人を安く使いたい」という経営者はいまだ一定数存在する。優秀な若者を安い時給で使えた旨味が忘れられない。
■中高年シニアを積極採用しているが……
人手不足はコンビニだけではない。40代の大手牛丼チェーン社員の話。
「いまだに本部の中には店舗スタッフ採用を甘く見ている幹部がいる。
(略)ときに『厳選しろ』などと言われるが、もはやこちらが選べる立場ではない。来てくれたら『働いていただく』になっている。時給は他の外食に比べれば悪くないと思うが、それでも他の人気の仕事に比べれば魅力はないと思う」
(略)そもそもいまの若い人は簡単に正社員になれる。50社100社全落ち、聞いたこともない会社すら落とされてフリーターのまま10年なんて時代とはまったく違う」
そこで積極採用しているのが中高年やシニア層だという。
「40代後半から上はどの店舗も増えた。ただ続かない場合も多いし、これも言い方が難しいがその年齢でクルーになるといろいろ難しいことが多い。正社員である店長も同世代か年下であることが大半だ。ただシニア、とくに女性は使える人が多く積極的に採用したい」
冒頭のオーナーは「頼みの外国人すら、以前ほどは集まらなくなった」とも語っていた。また「省人化しか手立てはない」とも。結局のところ「賃金が安くて重労働かつ居心地の悪い環境で働きたくない」「働けるなら、より働きたいと思える仕事、職場」という当たり前の話が、少子化と疫禍によって露呈したということか。