匿名さん
昨今の男性の未婚率の上昇は、まず先に、前述した「結婚お膳立てシステムの崩壊」と恋愛結婚という名の「恋愛自己責任化の蔓延」により、恋愛力のない者が結婚できなくなる状態を生み出したことによる。「金はなくてもモテる男」のおかげで「金があってもモテない男」が増産されていく皮肉(荒川和久) - 個人 - Yahoo!ニュース
「金がないから恋愛できない」からといって「金があったからといって恋愛できる」とは限らないという話。
次いで、恋愛力のない者がかろうじて選ばれる要件であった経済力も、「失われた30年」という長い景気低迷により、それすら発揮できる機会が失われしまった。それどころか、皮肉にも、恋愛力のある男は同時に稼げるようになり、恋愛力のない男は低年収にあえぐ格差も広がった。
つまり、未婚の男が増えているのは、7割の恋愛弱者がせめて自分の弱点である恋愛力をカバーできる経済力すら獲得できなくなったがゆえのものなのである。事実、未婚男性と既婚男性との年収差はどんどん開いていっている。
(中略)
男女ともに「金はなくても恋愛は充実している」と回答したのは20代がもっとも多く、加齢とともにその割合はさがる。未婚男性に至っては、40代以降は1割にも満たない。つまり、「お金のないおじさん」は恋愛対象にならないのだ。まあ、それはそうだろう。
しかし、では「金があればおじさんでも恋愛できるのか?」といえばそうはならない。
「金はあるのに恋愛できない」というパターンを見てみると、男性では20-30代に比べて、40-50代は10ポイントほどあがっている。金があってもおじさんは恋愛対象ではないことになる。男性ほど如実ではないにしろ、この傾向は女性も一緒である。