匿名さん
では、低調になってしまった背景には、どのような理由が考えられるか。ネットメディア編集者として約10年間、ウェブでの情報流通を見てきた筆者は、「レシピサイトの乱立」と「料理系YouTuberの台頭」、そして「情報に対する価値観の変化」があるのでは、と見ている。「クックパッド」は何故こんなにも凋落したのか
レシピ情報サイトを運営する「クックパッド」の人員整理が話題になっている。クックパッドは2023年6月、人員削減を8月にかけて行うと発表した。海外子会社を含むグループ全社の経営体制強化を目的に、日本では退職…
・レシピサイトの乱立
まずは、競合となるレシピサイトの乱立だ。エブリーが運営する「DELISH KITCHEN」(2015年9月開始)、delyが運営する「クラシル」(2016年2月開始)、BuzzFeed Japan系列の「Tasty Japan」(2016年8月日本上陸)といったサービスが登場したのは、ちょうどクックパッド全盛期とタイミングが重なる。(略)
新興レシピサイトとの違いは、コンテンツ面にもある。写真と文字が主体のクックパッドに対して、競合各社はテロップ入りの調理動画を多用することで、質の担保と、見栄えの良さを両立させた。(略)
人気料理系YouTuberの特徴は、レシピの完成度はもちろん、動画単体がエンタメとして楽しめるところにある。(略)
一般ユーザーによる情報にも、変わらず価値がある。ただ、わざわざ玉石混交から選ぶ手間を考えると、「それならAI(人工知能)に聞けばイイじゃん」となってしまう。