匿名さん
翌日以降、いつもの交番勤務に戻ったが、元死刑囚のことが気になった。「無差別に周囲に向けられた強い殺意は、一体どこから生まれたのか」秋葉原無差別殺傷、対峙した警察官の15年…すすり泣いた元死刑囚
【読売新聞】 2008年6月に17人が死傷した東京・秋葉原無差別殺傷事件は8日、発生から15年となった。昨年7月に死刑が執行された加藤智大・元死刑囚(執行当時39歳)を現場で取り押さえた警察官は「ナイフを握る元死刑囚は、無表情だった
(中略)
その人生に思いをはせる中、「孤立を深めたことが事件の背景にある。再発防止のために、警察官としてできることをやろう」と考えるようになった。
秋葉原を管轄する万世橋署から、東村山署、向島署、東大和署と異動を重ねた。住民から「息子が自宅に引きこもっている」と相談を受ければ、「原因に思い当たることはありますか」と親身に話を聞いた。留置場の管理を担当した際は、若い容疑者の姿が元死刑囚と重なり、釈放時に「もうここに戻ってきてはいけないよ」と諭した。
「社会で孤立しないでほしい」「自暴自棄にならないでほしい」。いつも、そう願ってきた。