匿名さん
■アメリカ、イギリス、中国では「孫育て」で幸福度が上昇日本の女性は「子育て」で幸福度が低下し「孫育て」でさらに幸福度が下がる…少子化対策が効かない本当の理由 | PRESIDENT WOMAN Online(プレジデント ウーマン オンライン)
皆さんは「孫」という曲をご存じでしょうか。演歌歌手の大泉逸郎氏が1999年に発表した曲で、孫のかわいさを歌い、大ヒットしました。なんと、通算売り上げが約230万枚にもなっています。この曲で歌われているよう…
ヨーロッパでは「孫育て」のマイナスの影響が見られますが、アメリカ、イギリス、中国では逆にプラスの影響が確認されました。
アメリカの研究では、一人で過ごす時間と比較して、孫と過ごす時間が増えるほど幸福度が高まるだけでなく、人生の意義を実感しやすいことがわかっています
また、イギリスの研究では、孫がいる場合ほど生活全般の満足度が高まると指摘しています
さらに、中国の研究では、孫の面倒を見ている場合ほど、抑うつ症状が改善するだけでなく、生活全般の満足度が向上することがわかっています。
■日本の女性は子育て、孫育てで幸福度が低下する
日本ではこれまで女性の社会進出を促進し、結婚、出産後も働き続ける女性が増えるよう制度改革を行ってきました。この流れの中で、女性が抱えていた育児負担を保育園等の社会制度や家族へと少しずつ移動させてきました。この結果として、以前よりも祖母を中心に「孫育て」へと費やされる時間が増えていると考えられます。
ただ残念なことに、孫育ては祖母、とくに母方の祖母の幸福度を低下させています。以前の記事で指摘した通り、日本の女性は自分の子育てでも幸福度が低下する傾向があるため、若いときは子育てで幸福度が低下し、年老いてからは孫育てで幸福度が低下していると考えられます。
日本の女性は、その生涯にわたって、子どもを育てる負担が大きすぎるのかもしれません。
この背景には女性に家事・育児負担が偏る性別役割分業意識、そして日本社会の子どもの捉え方が影響しているため、私たちの社会の根底にある意識のアップデートが必要となるでしょう。また、祖父の孫育てへの積極的な参加も求められます。