匿名さん
■娘が子連れで戻ってきて生活が一変年金27万円、貯金2,500万円で60代・お気楽夫婦だったが…一転、老後破産へ。原因は「26歳・わがまま娘の出戻り実家占拠」【FPが解説】|資産形成ゴールドオンライン
娘を持つ親であれば、一昔前は「嫁に出したらもう安心」だったのですが、いまの時代のように離婚率が高くなってくると、そうもいきません。嫁に出すときには「行かないでほしい」「いつでも戻っておいで!」と思っていた両親もいざ本当に戻ってくるとなると複雑な思いではないでしょうか。本記事では、Aさん夫婦の事例とともに、娘の出戻りが老後の家計におよぼす影響について、FP1級の川淵ゆかり氏が解説します。
そんなAさんの家庭に娘さん(26歳)が突然離婚して、孫(3歳の男の子)を連れて戻ってきたのです。夫婦2人暮らしを想定して減築してしまった家に、孫とともに4人で住むことに。娘さんは毎月養育費を受け取っていましたが、住居費の節約と働きに出るために息子の面倒をAさんの奥さんに見てもらおうと、同居を願い出てきたのです。
かわいい孫のため、と了解したAさん夫婦ですが、家のなかでも朝晩走り回る孫にAさんの奥さんは疲弊してしまいます。綺麗にリフォームした家も元気な孫のせいで散らかり放題で傷だらけとなっていきます。Aさんの娘さんは「息抜きだから」と、妻に孫の世話を任せては仕事帰りに昔の友達たちと飲みに行ってしまいます。
夜になると疲れきってAさんに愚痴を言う奥さんを見ながら「娘をちょっとわがままに育ててしまったかな……」と思うAさんでした。
もともと娘さんの育児も奥さんに任せっきりだったAさんは、そんな家に居ることが苦痛になってきて、孫の世話を奥さんに全部任せてしまい、自分はしょっちゅう外出するようになってしまいます。
Aさんの奥さんのストレスは増えるばかり。仲の良かった夫婦のあいだにも少しずつ亀裂が生じてきてしまいました。「このままでは、自分たちも熟年離婚だよ」とAさんは嘆きます。Aさんの理想の老後生活は大きく崩れてしまいました。
■FPからの助言「娘さんには出ていってもらいましょう」
お孫さんは成長に伴って教育費がかかるようになりますから、Aさんの財布をアテにされても困ります。それになんといっても娘さんは独身のまだ若い女性です。恋人もできるようになると親御さんとしては同居して傍にいると心配事も増えるでしょう。