匿名さん
子どもの問題行動と親の子育ての厳しさとの関係について、多動・不注意傾向の高いグループと低いグループで比較してみたところ、基本的にはどちらのグループでもこれらの関係には遺伝要因も共有環境要因も非共有環境要因も、いずれもが両者の関係にかかわっていました。子どもの学力に親の収入や社会階層がもたらす影響…多動・不注意傾向の子供に親が厳しくあたると「問題行動を引き起こしやすくなる」 | 集英社オンライン | 毎日が、あたらしい
子育ての仕方、家庭教育のあり方は子どもの成長に大きな影響を与えるが、そこに大きく関わるもう一つの要因には「遺伝」という要素があった。子どもが内側に秘める遺伝の影響をどう考えればいいのか。『教育は遺伝に勝てるか?』(朝日新書)より、一部抜粋・再構成してお届けする。
つまり子ども自身が遺伝的に悪さをする傾向があるから、親もそれに引きずられて養育態度がきつくなるという要素もあるし、親がもともと厳しく子どもに当たってしまう人なので子どもの問題行動が助長されるという要素もあるし、特にふたごのどちらか一方にきつく当たりがちになるためにその子の問題行動が助長されるという要素もありました。
(中略)
もともと多動・不注意の傾向が高い子どもの場合に、親がつい子どもに厳しく当たってしまう傾向が高まり、それによって子どもが問題行動を起こしやすくなるのです。
これは親の子育てスタイルの方に問題があるということになります。
逆に言えば、子育ての仕方をもっと冷静に見直して、子どもが不注意だったり多動であったりしたからといって、むやみやたらにしつけを厳しくしすぎないようにすれば、問題行動もある程度抑えることができる可能性があるのです。