匿名さん
■40代出産の7割以上が自然妊娠「35歳で妊娠率がガクッと落ちる説」を恐れなくていい…「40代前半の高い出産可能性」を示す衝撃データ 40代前半の女性の7割が不妊ではない
35歳を境に妊娠・出産率が大きく低下するといわれる。本当なのか。ジャーナリストの海老原嗣生さんは「20代に比べると確率が低下することは間違いのない事実だ。しかしその低下幅は、多くの人が思っているほどではない。30歳の出産可能性を100とした場合、40代前半なら70か、もしくはそれ以上はあるというのが、多くの先行研究の示唆するところだ」という――。
40歳を過ぎると8.8%しか出産できないという数字ですが、これは、体外授精1回当たりの出産に至る確率です。
まず、世の中には、不妊治療などせず、自然妊娠している40代が多々いるということ。いや、不妊治療者よりも、自然妊娠のほうが圧倒的に多いのです。直近2020年、日本では年間4万8517人の人が40歳を超えて出産をしています。そのうち、不妊治療患者は1万3235人。残りの3万5282人は自然妊娠。つまり、7割以上が自然妊娠なのです。
出産に至る確率「8.8%」は、全体数でいえば3割弱の不妊治療者たちの確率を言ったにすぎません。
■40代前半の不妊治療者の出産率は5割
① 不妊治療を30代から続けていた人を除き、「40代ではじめて治療開始した人」を調査対象とする。
② 1回の人工受精ではなく、何度も治療を繰り返した結果、出産できた人はどのくらいになったか、を調べる。
③ 途中で治療を放棄した人(少なからず自然妊娠の可能性がある)を除き、きちんと治療を続けた場合の数値を出す。
これはあくまで「不妊治療を受けている人」の出産確率です。
これとは別に、自然妊娠で出産に至った人が、この3倍近くもいるのです。
■現代医療を加えると出産可能性は9割か
現在は、2014年時点よりも各段に不妊治療が進歩しています。40代前半であるならば、女性が希望した場合、9割以上が子どもを授かれるというのが本当のところなのではないでしょうか。