匿名さん
たとえば数学の問題を解いてもらうとしましょう。東大生が「成績が伸びない子」を一瞬で見抜く視点
僕は毎年、何百人もの中高生に勉強法を教えています。その中には、今はまだまったく勉強していなくて、成績が悪い子もいます。本格的に勉強する以前の生徒たちに、勉強を教えているわけです。でも、そんな生徒たち…
「この問題、難しいけど、とりあえず2分間考えてみよう!」と言って時間を測った場合の反応は、生徒によって大きく異なります。
数学の成績が良いタイプや、これから伸びていく生徒は、必ず手を動かします。文章に線を引いたり、実際に数を当てはめてみたり、情報を整理したり、計算を始めてみたりして、何か文字を書いている場合が多いです。今は数学の成績が悪くても、わずかな知識の中でも何か懸命に文字を書いている生徒というのは、これから成績が伸びやすいのです。
それに対して、数学が苦手なタイプや、これから先伸び悩んでしまう生徒は、頭の中で考えようとします。手を動かさず、とにかく頭の中だけで組み立てて、「うーん」と考え込んでしまう場合が非常に多いのです。今の成績が良い生徒であっても、ただ頭の中だけで考える生徒は、その先で伸び悩んでしまうことが多いです。
もちろん、2分間では答えまで辿り着くことはできない問題がほとんどです。また、難しい問題であれば考え込んでしまうのもわかります。
でも、やっぱり東大に合格できる人は、どんなに難しい問題が出されても、頭の中だけで考えるということをしないんですよね。メモ用紙にちょっとしたことを書いてみたり、線を引いたり計算したりしている場合がほとんどなのです。