匿名さん
「娘を1人で留守番させるわけにいかず、途方に暮れた」。長女が3年に進級する際、利用していた学童保育に落選した東京都内の40歳代の会社員女性は、そう明かす。学童保育が足りない…民間の利用料は10倍の月5万円、在宅のみの仕事見つけて転職した女性
【読売新聞】 共働き家庭などの小学生を預かる「放課後児童クラブ」(学童保育)の待機児童が、再び増えている。コロナ禍が収束に向かう中、高まった需要に受け皿の整備が追いついていない。こども家庭庁は、学校の空き教室の活用を「切り札」に解消
企業が運営する民間学童を探したが、月額の利用料は学童保育に比べて10倍の5万円で、負担が大きいために断念。女性は在宅のみで働ける会社を見つけて転職したという。
女性は「私はたまたま転職できたが、周りには預ける場所がなく、困っている人もいる。女性の社会進出を推奨するなら、国は学童保育を増やしたり、民間学童の利用料を補助したりして支援してほしい」と訴える。
(中略)
こども家庭庁は待機児童の解消策として、学校内での学童保育の整備を柱に据える。空き教室を使うことで費用を抑えられるうえ、放課後に児童が移動する必要がなく安全で、保護者からの人気も高いためだ。
だが、新設の学童保育の8割を学校内に設けるという目標に対し、5割にとどまっている。その要因の一つが、「縦割り行政」。学校は文部科学省の所管で、市区町村の教育委員会も独立性が高く、学童保育を推進したい担当部局との連携がうまくいっていない。