匿名さん
●45歳で仕事と友人関係を手放した74歳、持たないひとり暮らしが「とにかく楽しい」。仕事や友人関係も捨てて得たもの | ESSEonline(エッセ オンライン)
画廊と美術館での学芸員経験をもち、現在は美術エッセイストとして活躍中の小笠原洋子さんは、高齢者向けの3DK団地でひとり暮らし。お金を極力使わないケチな生き方=「ケチカロジー」という言葉を生み出し著書…
職に関しては、年金の受給年までは食べていくために働いたつもりです。また、友達はまったくいないわけではなく、心が通じ合う数少ない人はいます。でも定期的に会ったり、一緒に外食するような友達はいません。むしろそこまでべったりする相手は要らないと思っているからです。
私の場合は、交際費をゼロにするというを日々のルールにしているので、自然とひとり行動をするようになっています。これは我慢ではなく、ひとり行動が好きだからやっていることです。
ひとりはさみしいと感じる人も多いと思いますが、ひとり身ほどの自由はないでしょう。
65歳のとき、二度と働かないぞと決意した私は、わずかな年金ともっとわずかな貯蓄を切り崩しで生計をつないできました。そして孤独な時間を得て、自由をフル活用し続けています。なお友達づき合いを減らした後は、ひとりで遊ぶことのおもしろさや、ひとりで生きるための、少なくとも精神的な力を得たように思っています。
一方で、ひとりで災害時などに備えるには、どうしたらいいかということもよく考えています。非常食やラジオや懐中電灯は必要だし、備蓄用の水がたりないのではないか、常備薬も補っておかなければなどなど…非常時に協力者のない単身者であればこそ、十分すぎるほどの備えが必要になってきます。でも、考えてみると、ひとり分だけそろえればいいので、自分に必要なものも準備しやすいはずです。