匿名さん
■つらいのは「思い込み」のせいかも日本のワンオペ育児は外国では「7人分」の仕事量…毎日育児や家事でクタクタになる根本原因 多くの人が「昭和の謎習慣」に縛られている
家事や育児はどうすればラクになるか。長女を小中高と公立・塾ナシでハーバード大学に進学させたディリーゴ英語教室代表の廣津留真理さんは「多くの親は『○○しないといけない』という思い込みに縛られて、家事や育児が大変になっている。もっと自分本位の考え方を持って、手を抜けるところは手を抜いていくべきだ」という――。
■「思い込み」は他人軸によって生まれる
例えば、母親が「お弁当に冷凍食品を入れてはいけない」という考え方に至るには、どこかでそのお弁当を見られて「家事を手抜きしていると思われたら恥ずかしい」という気持ちがきっと頭のどこかにあると思います。
そもそも、家事をすべて一人で完璧にこなすなんて到底無理な話です。手が抜けるところがあれば絶対に抜いた方がいいし、家事を外注(家事の代行サービスやハウスクリーニングなど)したって誰かに文句を言われる筋合いはありません。
■日本人のワンオペ育児は外国の「7人分」に匹敵
以前、イギリスで近代の建築物を見たことがあります。
それは3階建ての建物で、地下に食糧庫、1階に居間、2階に奥様の部屋、3階にご主人の部屋という作りになっていました。
そして、ここが重要な部分ですが、食事係や清掃係など、召使いを7人も抱えて生活していたそうです。家事をはじめ日々の生活を維持するのに7人もの召使いが必要だったのです。
ご主人のお客様が来ても、当然奥様は料理をせず、食事を終えたら自分の部屋に戻ってしまう。
もちろん、これは昔の話なので極端な例ですが、もしかしたら、家事を完璧にこなさなければいけないと考える人の中には、「7人の召使いで回している家事を一人ですべて行わなければならない」と思っている人もいるのではないでしょうか。
自分でスーパーに買い物に行き、ご飯を作って食べさせて、子どもを寝かしつける。その間に部屋の掃除をして洗濯もして……。しかも、頭の中の誰かが見ているから、一切手抜きができない――。
7人の仕事量を一人でするわけですから、そんな生活を続けていたら、きっと肉体的にも精神的にも体を壊してしまいます。
まずは頭の中にいる誰かに消えてもらいましょう。
そして、手が抜けるところは抜く努力をしていきましょう。