匿名さん
「中価格帯メイクの売り場は活気がなくなっている。売れ行きの悪いブランドが多いが、リベート(販促費)をもらっているから場所を貸しているような状態だ」花王コフレドールで波紋「大手ドラコス」の苦境
「コフレドールが入っていない」花王が成長戦略として掲げる「ブランドポートフォリオ」が反響を呼んでいる。2018年以降、化粧品事業は国内外で重点投資する約20のブランドを中心に商品群を絞ってきたが、当初は国…
ドラッグストアの幹部はこう明かす。2023年秋冬モデルでは、マキアージュが池田エライザ、エスプリークは新垣結衣がイメージキャラクターを務めるが、コフレドールは2020年の菜々緒を最後に“ブランドの顔”が不在だ。一体、何が起きているのか。
口コミサイト「アットコスメ」を運営するアイスタイルでトレンド分析を行う西原羽衣子氏は「生活者は同じ価格でどれだけのリターンを得られるかをシビアに判断している。低価格帯の品質が向上したことで、中価格帯で差別化することが難しくなっているのではないか」と指摘する。
一方、「デパコス」と呼ばれる百貨店で販売される1万円前後の高級化粧品は売れている。日本百貨店協会によると、全国の百貨店での化粧品の売り上げは8月に前年比26.2%伸長している。コーセー「ジルスチュアート」や「アディクション」といった高価格帯メイクブランドは、2023年12月期第2四半期(1~6月)時点で、前期比2桁の伸長率と勢いがある。
「プチプラ」「デパコス」に並ぶ用語がない
高価格帯は「デパコス」、低価格帯は「プチプラ」という用語が浸透している一方、中価格帯を表す一般的な用語がないことが、立ち位置をさらに曖昧にし「バズりにくい」商品になってしまっている。
中価格帯メイクを、再び盛り上げることができるのか。独自の立ち位置を築けるかが分かれ道になりそうだ。