匿名さん
■「本来の子どもたちの実態とずれてくる」学力調査の事前対策 何が問題?“学力全国1位”の裏で…「行き過ぎた事前対策」結果にこだわる根深い体質 | 石川県のニュース|MRO北陸放送
小中学生の全国学力・学習状況調査で、「行き過ぎた事前対策」が指摘されている石川県で、全体の4割以上の学校で調査の直前に過去問を解くなどの対策をとっていたことが分かりました。文部科学省は毎年4月、小学6…
県教職員組合の谷内直執行委員長は「全国学力・学習状況“調査”であって学力“テスト”ではない。事前に詰め込みで過去問をやったりしても、それは本来の子どもたちの実態とずれてくる。それに振り回される子どもたちだけでなく教職員が授業の時間を使って対策をしている、教育課程そのものに学力調査が影響している」と、事前対策の問題点を指摘しました。
一方、石川県教育委員会は今回の調査について、「過度な対策に関する情報は寄せられておらず、正答率上昇のみを目的とするような行き過ぎた事前対策はなかった」としています。
■「県教委が言っても変わらない」事前対策が無くならない体質の根深さ…
県教委から対策をしないよう働きかけがあったにも関わらず、現場レベルでは通知が届いていない状況に、谷内委員長は
「普通、県の教育委員会が(対策を)しないように言ったらゼロになるはずですよ。それがならないというところに根の深さというか問題の大きさを痛感している」と苦言を呈しました。
実態調査の中で、現場の教員からは
「(点数が)低いからといってテコ入れされるのは納得いかない。『対策しない』を守ったところが損をする」
「1年間、学力調査のために仕事をしている印象」
など、事前対策をせざるを得ない状況や学力調査そのものへの負担の声があがりました。