釧路・無差別襲撃：商業施設で１人死亡３人重軽傷　男逮捕 - 毎日新聞

イオンモール釧路昭和　「人生終わりにしたかった」 　２１日午後３時１５分ごろ、北海道釧路市昭和中央４の大型商業施設「イオンモール釧路昭和」で、男が包丁で店員や買い物客の女性４人を次々と刺した。買い物客で釧路市昭和北、戸沼雅子さん（６８）が背中を刺されて死亡、女性３人が重軽傷を負った。男は店の警備員にその場で取り押さえられ、駆け付けた道警釧路署員が殺人未遂容疑で現行犯逮捕した。

　２１日午後３時１５分ごろ、北海道釧路市昭和中央４の大型商業施設「イオンモール釧路昭和」で、男が包丁で店員や買い物客の女性４人を次々と刺した。買い物客で釧路市昭和北、戸沼雅子さん（６８）が背中を刺されて死亡、女性３人が重軽傷を負った。男は店の警備員にその場で取り押さえられ、駆け付けた道警釧路署員が殺人未遂容疑で現行犯逮捕した。

　道警によると、逮捕されたのは同市阿寒町中央３、新聞販売店アルバイト従業員、松橋伸幸容疑者（３３）。精神疾患で通院中だったといい、逮捕容疑を認め「病気に悩んでいた。人生を終わりにさせたくて、殺人が一番死刑になると思って刺した」などと供述しているという。道警は刑事責任能力の有無を慎重に調べる。

　道警の調べでは、松橋容疑者は刃渡り２２．５センチの柳刃包丁を持ち、事件の約５分前に建物東側のレストラン入り口から入店。１階中央付近の専門店が並ぶ通路でまず戸沼さんを襲い、その後で３人に切りかかった。戸沼さんは左側の背中を刺されて出血性ショック死し、同市の女性客（７６）が首などを刺されて重傷。女性店員（６６）と女性客（４９）も首や手にけがをした。松橋容疑者はいずれの被害者とも面識はなく、無差別に襲ったとみられる。２１日は特売日で、事件当時、店内は多くの買い物客でにぎわっていた。