匿名さん
「ずっと(母への復讐を)考えてました。お金を稼いで、早く親元から離れたいって。お母さんは私に対して教育熱心で、私生活でも清廉潔白を求め、そういうの(売春や性風俗)を異常に毛嫌いする性格だったので」高校卒業後すぐ売春をはじめた23歳女性「きっかけは母親への強い憎しみ」軽度知的障害と親族からの性虐待 | 日刊SPA!
ベストセラー『売春島』、話題の新刊『ルポ新宿歌舞伎町路上売春』など数々のノンフィクションを世にはなってきたルポライターの高木瑞穂氏(@takagimizuho2)。彼が新たなテーマに選んだのは、これ…
――要は自分を傷つけることで理想の母の像から遠ざけてやろうとか、困らせてやろうとか、そういう思い?
「はい。で、いちばん手っ取り早いのが自分を傷つけることで、それは売春や風俗で自活できるまでお金を稼ぎ、家を出て自活することでした」
早くこの家を出ないと「殺される」と思ったのは、紗希が小2のときのことだ。
これらの障害を抱えていると経験上、虐待サバイバーだったケースが少なくない。父はトレーダーで、母は専業主婦。都内の賃貸マンションで暮らしていたという紗希に、「裕福だったの?」と聞くと、「おかまいなしに一方的に話す」というASDの特徴があぶり出されるように「ちょっと話がそれるかもしれないんですけど」と前置きして自分の生い立ちをとりとめもなく語り出した。
トレードで失敗した父を訪ねて家に借金取りが頻繁に来ていたこと、そのせいで小学校から給食費の滞納が続いてよく担任の先生に怒られたこと、ずっと友達がひとりもいなかったこと、どころか発達障害が原因で落ち着きがなかったり余計なひとことを言ってしまい学校で、やってもないのに盗人扱いされてたり、バイ菌扱いされたり蹴られたりなどのイジメにあい続けていたこと、自分でも「変な子」という自覚があり、先生からは特別支援学級への編入を勧められ、自分はそうしたかったけど母が頑なに拒んで普通学級で耐え続けるしかなかったこと(中略)
つらい体験の数々に胸が詰まる。それを淡々と語るぶん、ハードさが際立つ。紗希からすれば「人間じゃなくて奴隷みたいな扱い」だったという。