匿名さん
●「全責任」を取ってもらえる可能性は低い隣の部屋から連日のように「喘ぎ声」と「マッサージ機の音」、眠れず病気になった住人の悲劇 - 弁護士ドットコムニュース
隣に住む夫婦の喘ぎ声がうるさくて眠れないーー。弁護士ドットコムに、このような相談が寄せられている。相談者によると、隣の夫婦は連日“夜の営み”をすることもあり、そのたびに喘ぎ声や「マッサージ機の音」...
ただ、受忍限度を超えたと評価されたとしても、それによって病気を発症したり、仕事を辞めざるを得なかったりしたことに全責任をとってもらえるとは限りません。ここでは相当因果関係が認められるかどうかがポイントとなります。そのため、全責任をとってもらえる可能性は低いかと思います。
●請求が認められた事例は「わずか」
ーー騒音に悩まされる側の請求が認められた事例はあるのでしょうか。
近隣の騒音を理由とする損害賠償請求や騒音差止請求の裁判例はたくさんありますが、原告(被害者)の請求が認められた事例はごくわずかです。
まずは管理会社、大家さん、管理組合などを通じて、音の発生源の住人に注意をしてもらうことを何度か繰り返し、それが難しいようであれば、次に法的手続き(訴訟や調停、場合によっては代理人弁護士を通じた交渉)を検討することになるでしょう。
ただ、注意されても改善しない隣人であれば、法的手続きをおこなったとしても、誠意ある対応は期待できない可能性が高いと考えます。我慢しながら生活し、音の測定や録音、相手方への注意を繰り返す負担よりも、引っ越してしまうほうがよいように思います。