匿名さん
イライラしたり、カッとなったりしたとき、物に当たってしまう理由ですが、体では既に交感神経系が作動し、次のアクションを起こすための準備状態に入っています。動物であれば、敵と戦うか敵から逃げるかの選択を迫られるわけですが、人間の場合、戦うことも逃げることもしないで、身近な物に対して当たってしまうことがあります。「ドンッ!」乱暴に物を置く&ドア閉める ストレスで「物に当たる」人の心理とは? 対処法も精神科専門医が解説 | オトナンサー
周囲に、不機嫌になると「大きな音を立てて物を置く」「ドアを乱暴に閉める」という人はいたりしませんか? ストレスを感じたときに「物に当たってしまう」人の精神状態や対処法などについて専門家が解説してくれました。
物に当たると、イライラ・興奮した気持ちが大きな音や体の痛みなどに置き換わるため、そこでハッとわれに返るとともに、イライラ・興奮した気持ちもいくらか解消されてスッキリするのだと思います。
つい物に当たってしまう人と、そうでない人の違いについてですが、「自分の行動をコントロールする能力の差」が関わっています。人は動物と違い、理性の働きによって、闘争・逃走反応を抑え、行動をコントロールすることを学習してきました。しかし、物に当たりやすい人の場合、何らかの原因で理性の働きが弱まっている可能性があります。
対処法についてですが、ご自身の周囲で、物に当たる人がいたら、その人が冷静になった時を見計らって声を掛け、物に当たる行為が周囲の人に不快感を与え、人間関係を損ねているかもしれないことをそっと伝えてみましょう。そして、物に当たる行為を減らすことが本人のためになることを繰り返し説明してみてください。
ご自身が物に当たってしまいそうになったときは、どのようなときに物に当たってしまうのか、行動パターンを知ることから始めましょう。それから、「深呼吸する」「水を飲む」「席を外す」といった対処法をあらかじめ考えておき、実際に衝動を抑える練習をするようにしましょう。