匿名さん
■アメリカ株一辺倒のポートフォリオはリスクが高い新NISAで「オルカン」「S&P500」だけを買うのはおすすめできない…リスク回避で組み込むべき投資先 「アメリカ株一辺倒」にはリスクが潜んでいる
新NISAの開始でアメリカ株の比率が大きいインデックスファンドが人気を集めている。複眼経済塾の瀧澤信さんは「アメリカ株に偏重したポートフォリオは、急落の際に思わぬ損失に直面することがある。各国に分散しバランスよく投資するほうが無難」という――。
ただ、「オルカン」「S&P500」には注意すべき点もあります。
まず、「オルカン」ですが、そもそも全世界分散を行っている関係で、本来は非常にリスク分散が効く考え方で設計されています。
ただ、市場規模が1国に極端に偏っている状況だと、自動的にその国の比率が極端に高くなってしまう傾向があります。
今、まさに空前のカネ余りの状況を背景に世界中の資金が米国市場に一極集中して、かつてない水準にまで市場規模が膨張しています。その結果、オルカンの組み入れ比率も米国株に相当偏っています。
この状況下でもしアメリカ株が急落した場合、一時的に損失が大きくなる可能性があります。
■注意が必要な「為替リスク」
また、「S&P500」は、そのアメリカ株そのものに投資するものですから、もしS&P500「だけ」に投資をしていると、アメリカ株と心中することになり極めてリスクが高いと言わざるを得ません。
加えて、アメリカ株偏重の場合、「為替リスク」にも注意が必要です。アメリカ株への投資は、円をドルに換えて行っているため、ドルが高くなればアメリカ株の価値は上がり、逆に円高になれば下がることになります。
■アメリカ株が今後も好調とは限らない
■ますます日本株が見直される
むしろ、過去30年間その実力と比較して低く評価されてきた日本株が見直される環境が整いつつあり、今年は年初より日経平均も大きく上昇しています。海外勢が日本に注目していることは明らかで、世界的に見ても日本株の好調は際立っています。
これらを総合的に考えると、今後再評価がさらに進むであろう日本株を主軸に置きつつ、その脇を「オルカン」で固めるようなポートフォリオのほうが、日本に住む私たちにはフィットするように感じます。