匿名さん
■高齢者の「教養娯楽サービス」への支出は33%減日本人が消費しなくなっている、深刻すぎる実態(河合 雅司)
100万部突破の『未来の年表』シリーズの『未来のドリル』は、コロナ禍が加速させた日本の少子化の実態をありありと描き出している。この国の「社会の老化」はこんなにも進んでいた……。
2020年の消費支出が全体として大幅下落した要因は、感染の拡大に伴って旅行関連や外食、衣料品などの消費が年代にかかわらず落ち込んだことにあるが、高齢者がより引き下げていたことが分かる。
2020年の対面型のサービスの主要項目である一般外食、交通、宿泊費、パック旅行の支出を合計して改めて比較してみると、世帯主が65歳以上の2人以上世帯は8895円で、2019年の1万6979円より8084円少なかった。率にして47.6%ものマイナスである。高齢者の中では行動的である65~74歳でみると、前年より9409円少なく48.1%減だ。
これを若い年代と比べてみると、25~34歳は前年比25.6%減、35~44歳が同35.2%減、45~59歳が同36.8%減で、高齢者の突出ぶりは明確である。