匿名さん
■なぜ1,300万円は消えたのか?「NISAで1,300万円消えた…。」銀行員のアドバイスで、退職金運用を始めた“年金25万円の60代夫婦”…年金に上乗せでゆとりの老後のはずが、一転、破産危機【FPが解説】 | ゴールドオンライン
新制度のスタートによりますます注目が集まるNISA。近年、資産形成の手段として金融機関からもおすすめされることも多いようです。しかし、自分の目的に合わない金融商品を選んでしまうことで、かえって資産が減ってしまうケースも……。本記事では、鎌田さん(仮名/69歳)の事例とともに、NISAを始める際の注意点についてFPの小川洋平氏が解説します。
今回、鎌田さんの資産が激減してしまった理由は、「毎月分配型」の商品を選んだことにあります。
鎌田さんが投資信託を購入したあと、銀行員のいうように、毎月お小遣いのように分配金を受け取ることができました。しかし、毎月分配型という商品は、投資信託の利益である「普通分配金」に加え、元本を取り崩して支払う「特別分配金」を支払うタイプの商品です。
鎌田さんが毎月「投資の利益」と思ってお小遣いのような感覚で受け取っていた分配金が、実は鎌田さん自身が投資した元本も含まれていたのです。
そのため、鎌田さんは知らぬ間に自分の資産を取り崩してしまい、てっきり投資していた1,500万円の資産がそのまま残っているものと勘違いしたまま、受け取った分配金をほとんど使い切ってしまっていたのでした。
実際には受取った普通分配金と特別分配金を加え、総額では15%程度のプラスになっていて、決して運用の結果、資産自体が減ってしまったというわけではありません。しかし、元本を取り崩した分の分配金を、すべて普通分配金と考えて使ってしまっていたのです。