匿名さん
u-np.co.jp/articles/-/349279
4年生の途中で千葉県内の小学校に転入すると「副島少年のラッキータイムは完全に終わりを告げた」。教室で自己紹介する副島さんを見た同級生は「何の反応もなく、グループごとにひそひそ話をして、目も合わせてくれなかった」。仲良くなりたいと話しかけても無視される日が続き、次第に気力を失い、教室の隅で1人で過ごすようになったという。
そして「心が折れるのを待っていたかのように、今度は一斉に攻撃が始まった」。副島さんは生まれつき肌が黒く、髪質は天然パーマだったことから「なんでそんなに肌が汚ねえんだ」「髪の毛が臭くて気持ち悪い」などと心ない言葉をぶつけられた。ある時は同級生からトイレの床に倒され、「汚れをとってやる」と洗剤をかけられ、ブラシでこすられたという。
それまで容姿の違いを全く意識せず育ったため「言われたことが真実だと信じ込まされ、自分はばい菌なんだと思い、自宅で石けんで手をこすり続けた。容姿の違いを憎み、自分が大嫌いになった」と振り返った。
ある日、感情が爆発し、母親に暴力を受けていることを明かして「生まれなければこんなつらい思いはしなかった。いっそ殺してくれ」と汚い言葉で気持ちをぶつけたという。すると、全く予想外の反応が返ってきた。
「母は大爆笑しながら『皆が淳を放っておかないのは、淳が特別な、スペシャルな存在だから。今はつらくても、絶対にその姿で生まれて良かったと思う時が来る』って言われて」。母親は副島さんが学校を休むことを許さなかったため「引きこもることもできず、地獄の2年半をただ逃げて過ごした」と語った。
中学校でバスケ部に入ると身長が伸び、顧問の指導で部が強くなったことから周囲の見る目が変わり、容姿についてからかわれても、笑いを交えて返せるほど「耐性ができた」。ひどいいじめをしてきた同級生とも仲良くなったという。