匿名さん
法務省の犯罪白書などによると、刑法犯の認知件数は2003年以降、減少の一途をたどってきた。それが変わったのは22年。刑法犯認知件数は60.1万件となり、戦後最少だった21年から約5.8%増加した。23年は前年を10万件も上回り、70.3万件にまで増えた。京師さんは言う。「日本は治安がいい」は昔話なのか 刑法犯認知件数が増加、人々の「体感治安」悪化も | AERA dot. (アエラドット)
日々報道される凶悪犯罪。不景気を背景に「高額報酬」という言葉が飛び交い、一般人でもネットを通じて犯行に手を染めやすくなっている。「体感治安」も悪化、性犯罪の認知件数も増えた。「治安のいい日本」はも…
「犯行の内容が暴力的になっていると考えます」
まずは、振り込め詐欺などの特殊詐欺。認知件数は近年増加傾向だったが、20年に一時、件数が落ち込んだ。
「啓発活動で手口が広まったり、コンビニの店員さんが止めてくれたりして、特殊詐欺は減りました。それでも被害額は400億円近くありました。稼ぎが少なくなったと考えた特殊詐欺グループは昨年、強盗にシフトしました」(京師さん)
そして、ずっと減少を続けていた強盗の認知件数も22年以降、増えた。
(中略)
「昔から不景気のときは犯罪が増える傾向にあります。日々の生活のために罪を犯す人が増えます」(同)
リーマンショックの翌09年(前半)は、強盗は約2400件で前年比17.5%増と報じられていた。
人々の「気持ち」はどうなっているのだろう。警察庁は、市民が治安をどう感じているのか「体感治安」を調べるアンケートを取っている。昨年10月に5千人にアンケートを実施したところ、ここ10年間の日本の治安について、「悪くなったと思う」「どちらかといえば悪くなったと思う」と答えた人は、合わせて71.9%と、前年比で4.8ポイントも増えた。
悪くなった要因として想起する犯罪は、振り込め詐欺などの詐欺、無差別殺傷事件、サイバー犯罪、児童虐待が挙がった。
「ルフィなどの事件が大きくニュースで取りざたされて、日本国内の治安の印象は悪くなったと思う人の方が増えているのでしょう」