匿名さん
株式会社カルペ・ディエムが東大生100人に独自にとったアンケートにて「東大に合格するために一番重要な要素は何か」を問うものがありました。内容を確認してみると、以下のようになっています。東大合格は“親ガチャ”のおかげ?合格者たちは「努力の賜物」と口を揃えるけれど | 日刊SPA!
努力できる環境という“運”みなさんは、平成31年度の東大入学式で上野千鶴子先生が読まれた祝辞をご存じでしょうか?要約すると「東大に合格した自分は、努力でこの勝利を勝ち取ったと考えているかもしれないが…
結果からは「努力」が一番割合として多いことが分かります。次いで「地頭」「先生の質」「親の年収」と続く。「運」と答えた学生は、全体の1割しかいません。
東大生たちの努力が実を結んだのは、「彼らの努力の方向性が適切であり、その努力を適切に伸ばせる環境が用意されていて、その努力を継続したから」だと考えられます。また、能力の伸びしろとしてある程度の才能も必要でしょう。
場合によっては、「適切な努力の方法」は周囲から与えられるケースもあります。
ですから、進学校出身者や進学塾出身者の成功要因は、そのほとんどが運によるものです。たまたま、教育投資に熱心な親元に生まれて、勉強が得意な脳みそを備えており、通える範囲に学習塾や進学校などの潤沢な勉強資源があった。これらは、一人の子どもが用意できるものではありません。すべて、運によって与えられるものです。
■東大生は努力を過大評価している
東大生は、自身の努力を過大評価しているようにも思えます。そこから生まれる自己責任論は、社会的弱者には重荷としてのしかかるものです。確かに自助努力は必要で、誰かに寄り掛かるだけでは成功はできません。しかし、周りのすべての環境要因を当たり前のものとするような、その態度は、民衆を導くエリート候補生としてふさわしくないものであるように思えます。