匿名さん
義務教育を受けるために必要な諸経費はどのくらいなのだろうか。文科省が隔年で実施している「子供の学習費調査」(令和3年度版)によると、公立小学校では1年で学校教育費(学用品・実験実習材料費、通学費、修学旅行費など)が6万5974円、学校給食費が3万9010円かかっているという。中学校はそれぞれ、13万2349円、3万7670円だ。足し合わせただけでも、小学校6年間で62万9904円、中学校3年間で51万57円かかる計算になる。「隠れ教育費」は小学校で63万、中学で51万 “学校指定で高額”はホントに仕方ないのか | AERA dot. (アエラドット)
4月からの新学期をひかえ、学用品を扱う小売店では特設コーナーが設けられている。制服、教材、通学カバン……入学にあたり、買いそろえるべきものは意外と多い。しかし、これらにかかる費用はいわゆる「隠れ教…
(中略)
埼玉県の公立小・中学校で20年以上事務職員として働き、「隠れ教育費」研究室でチーフディレクターを務める栁澤靖明さんは、学校の構造的な問題点を指摘する。
「家庭にかかる費用を検討するセクションが確立されていないことが、一つの原因だと思います。そのため、制服などの指定品は家計にとって安くない出費であるにもかかわらず、そもそも『指定』であることや金額が果たして適正なのか議論されることが少ないです」
つまり、体操着でも運動靴でも一度学校の“指定品”になると、ずっとそのまま続いている、というケースが少なくない。また、ワークやドリルなどの授業内で使用される教材についても同じことがいえる場合もある。