匿名さん
東京都内で子ども2人を育てる30歳代の教員女性は…「落選狙い」人気保育所だけ申し込み、育休給付延長目的の申請続出…厚労省が審査厳格化へ
【読売新聞】 厚生労働省は来年4月から、育児休業給付の延長審査の厳格化に乗り出す。延長には保育所に入れなかったことを示す書類が必要で、落選狙いで人気の保育所だけに申し込みをするケースが相次いでいた。提出書類を増やし、落選目的だと判断
「落選狙いの申し込みはみんなやっていて、悪いこととは思わない。当選してしまったら辞退するつもりだった」と明かす。
保育所の当落を決める自治体は、入所倍率をホームページなどで公開しているため、落選を目的とした保護者はこれらを参考に申し込みをしている。
自治体には「落選する方法を教えてほしい」「当選したが、本当は育休を延長したかった。どうしてくれるのか」といった保護者からの問い合わせが次々と寄せられ、業務 逼迫 の一因にもなっている。
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厚労省は適正な申し込みを促し、希望者が速やかに入所できるよう、今年3月に雇用保険法の省令を改正した。来年4月以降は延長申請する際、新たに申告書の提出が義務づけられる。
申告書には、▽入所希望日▽通所に30分以上かかる保育所だけを希望する場合はその理由――などの記載を求め、本当に希望しているかどうかを見極める。
落選狙いだと判断した場合は、延長を認めない。申し込みの時点で、保護者が落選目的であることを明かしていなかったかどうか、ハローワークが自治体に確認することもある。
厚労省の担当者は「虚偽申告で給付金を受け取れば不正受給にあたる可能性がある。制度の趣旨を広く理解してもらい、落選狙いの申し込みを1件でも減らしたい」としている。