匿名さん
1月15日未明、大阪府東大阪市内の知人宅。当時大学3年だった元学生は、地元の後輩を責めたてていた。【衝撃事件の核心】「お前が代返サボったから留年する」後輩から授業料恐喝 おバカ大学生に検察官が〝法廷説教〟
大学生にもなって、どうしてこうも幼稚なのか。単位取得に必要な出席日数を満たすため、自分になり代わって講義出席の返事をしてもらう「代返(だいへん)」。友人に頼んだ…
「お前、大学出席なってねーし。お前のせいで留年するんやから、留年分の授業料払え」
後輩は以前から、1講義千円のバイト代で「代返」を依頼されていたのだ。元学生に言われるまま、大学に在籍してもいないのにキャンパスに入り込み、出席証明のカードを提出するなどしていた。
ところが、出席日数が予定より少なかったことが発覚。元学生は後輩が代返をサボったと激高し、留年分の授業料を支払わせようとしていた。
後輩はサボっていないと釈明し、「金は持ってないです」と断った。そこに割って入ったのが、元学生の友人で、空手で鍛えあげた無職の男(21)。「俺が金作らせたるわ。金払うか半殺しにされるか、どっちかや」とすごんだ。
追い詰められた後輩は「払います…」と答えるしかなかった。男は「とりあえず有り金全部出せや」と言って後輩の財布から4万3千円を抜き取った。「お前が逃げんための、まあ保証みたいなもんや」
犯行はさらに続いた。
元学生と男はこの日昼過ぎ、後輩を車の中に押し込み、「銀行で金借りて払うって言え」とさらに脅迫。傘で殴打し、殴る蹴るの暴行を加えた。
本当に後輩が代返をサボったのかは、法廷では明らかにならなかった。負い目からか、それとも暴力の恐怖からか、後輩は翌日、元学生と男とともに、消費者金融の店舗近くに立っていた。
男はサラ金の審査をすり抜けるための「口上」を後輩に指南。「今から言うからメモして覚えろ」と想定問答をデモンストレーションしたうえ、事前に入手した「小道具」を後輩に手渡した。確実に金を借りるための偽の源泉徴収票だ。
後輩は〝特訓〟の甲斐あってか、60万円の融資を受けることに成功。コンビニのATMで全額を引き出し、元学生らに手渡した。