匿名さん
覚える単語数は3年生から6年生までの4年間でおおむね600語から700語。そして、中学ではこれらの単語はすでに学習済みとして扱われ、授業が進んでいきます。しかし、小学校英語の指導力にはまだばらつきがある状態です。漢字ほど丁寧な指導は行われないまま、中学へと送り出されるケースも見られます。都内の私立中学で教える英語教諭は「小学校での英語指導は質の確保がまだおぼつかないため、英語嫌いを増やしてしまうという懸念がある」と漏らします。小学英語で「英語嫌い」が増えた? 700単語を4年間で詰め込む「必修化」の実態 | AERA dot. (アエラドット)
いま学校では、情報通信機器を活用したICT教育をはじめ、親世代が受けたことのないさまざまな学びが行われている。親世代と子世代の教育体験には大きなギャップがあり、親たちも情報のアップデートが必要だ。…
(中略)
一方で、幼少期からの習い事ランキングを見ると、英語や英会話は毎年上位に入ります。自身も東京育ちだという30代の2歳児の保護者は「自分が小学生の頃、教室で先生が英語を習っている人と聞いた時に、手を挙げていないのは私を含めて数人しかいませんでした。自分はすでに遅れているような気になってしまったので、我が子には必ず英語だけは習わせたいと思った」と話します。
公立小に導入されたとはいえ、英語力の強化は家庭のコミット具合によるところが大きいのが現状です。一度嫌いになった学びを好きにするのは容易なことではありません。公教育として導入したのですから、できれば、家庭の経済力による格差はなるべく減らしたいところ。英語を使う機会の少ない日本において、いかに英語嫌いを作らずに中学への学びにつなげていけるか、ここが問われるようになっています。