匿名さん
文面で強調されていたのは日々襲われる恐怖だった。死刑執行が本人に告知されるのは当日で、朝が多いとされる。刑事収容施設法で執行がないと定められた土日祝や年末年始を除いて安堵(あんど)できる日はなく、精神的に疲弊する姿が文面から浮かぶ。「毎朝緊張で朝食の味が分からない」 60代死刑囚、10年以上執行を待つ心境(京都新聞) - Yahoo!ニュース
今年に入り、京都アニメーション放火殺人事件や、犯行当時19歳の少年が起こした甲府市の放火殺人事件の公判で相次いで死刑判決が言い渡された。命を奪う「究極の刑罰」だが、国は死刑を巡る情報開示に消極的だ
〈精神をむしばむ人も少なくない。精神的な拷問を耐え忍んだあげく、死という救いしかない。明日はわが身という危機感で、とても平常心は保てない〉
(中略)
死刑囚は記者への回答の中で、読書や室内体操をしたり、週に2回、DVDを視聴したりするなど、独房の暮らしを明かした。面会や文通ができる相手は厳しく制限される。キリスト教の洗礼を受けており、教誨師(きょうかいし)である牧師と月に一度面会するのが「唯一のおしゃべりの機会」という。
〈社会から遮断され、完全に孤立状態。外部との交流を渇望している〉