匿名さん
「巣ごもり下、一度に何十個も『まとめ買い』できる要素は消費者にとって大きかったと考えられます。調理が簡単な日常食で、価格設定も1個20円~とリーズナブル。また、他の冷凍食品にはない、家族や友人といった大人数でワイワイと食べられる特徴が、消費者に広く受け容れられたのでしょう」(飯島氏)無人ギョーザ「閉店ラッシュ」が止まらない…!それでも“オワコン化”とは言い切れない理由(マネー現代編集部) @moneygendai
新型コロナウイルス禍は、新しいビジネスモデルを生み出す契機となった。その中にあって、特に目を見張る急成長を遂げたものが、ギョーザの無人販売店だろう。店内備え付けの冷凍ケースから顧客が商品を取り出し、店内に設置された料金箱に現金を入れる。こうした無人販売スタイルは、時として窃盗事件なども相次いで報じられたが、人との接触を避けられるとあって、コロナ禍を機にすっかり定着した。ところがここへきて、全国で「閉店ラッシュ」が起きているという。
だが、その結果、ギョーザの無人販売店は予想以上に“増えすぎて”しまった。アフターコロナを迎えた今、出店すれば儲かる、という状況は失われた。無人販売という「目新しさ」にしても、スイーツや野菜、肉など、日々新しい無人販売店にお株を奪われてしまった形だ。
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このままギョーザの無人販売店は、高級食パンと同じ道を辿るのか――。そう思いきや、飯島氏の考えは少し違うようだ。
「閉店が相次ぐ今の状況は、おそらく『儲かる店舗』と『儲からない店舗』を仕分けているフェーズを示しているのだと思います。冷凍食品の需要は高いままですし、高級食パンやタピオカ、白いたい焼きといった一過性のブーム食と違い、餃子はあくまで“日常食”。普段食べるモノである以上、そこまでニーズが急落するとは思えません。
ただ、これから5年、10年後、ギョーザに取って代わるような冷凍の“日常食”が生まれる可能性は否定できない。その時こそ、生き残りの分かれ目となるでしょう」