匿名さん
テレビを観る人が減っているのはなぜか? 2020年4月、世帯視聴率に代わって個人視聴率が標準化され、同時に民放各局とスポンサーはコア視聴率(年齢層を13~49歳に絞った個人視聴率)を重視するようになったが、これが大きく影響しているのは間違いない。いつの間にか「グルメ」「旅」「仰天事件簿」ばかりに…テレビが本当につまらなくなった | デイリー新潮
テレビが急につまらなくなった。それは2023年度のPUT(総個人視聴率=テレビをリアルタイムで観ている人の割合)に表れている。…
現在の日本の人口は約1億2000万人で、そのうち50代以上は約5800万人。つまり2人に1人は50代以上なのだが、その世代に向けた番組はコア視聴率時代の到来で激減した。
■コア層を侮っているのではないか
ターゲットが若い世代だと思い、侮ったのではないか。しかし、10代から40代までであろうが、ドラマを観る眼があるのは言うまでもない。コア層は軽い連ドラ、恋愛が絡む連ドラを好むという思い込みが制作側にある気がする。コア層だってテーマ次第で社会派作品も観るはずだ。
「イップス」もそうだが、連ドラが当たらない理由の多くは脚本にある。脚本家不足を嘆くプロデューサーは多い。しかし、背景には民放各局が脚本家の育成に熱心とは言えない現実がある。これもPUT低下の遠因になっているだろう。
…制作費が安いドラマはすぐに分かる。カット数(場面の数)が少なく、映像に迫力を感じにくい。CGもチープでリアリティに欠ける。
また、ギャラが安く済むので、お笑い芸人ら俳優以外の出演者を多く起用するから、中にはブレーキになる出演者もいて、作品全体の質を落としてしまうこともある。
選択肢が狭まったこともPUT低下を招いたと見る。いつの間にかグルメと旅、ものまね、企業対決、国内外の仰天事件簿ばかりになってしまった。