匿名さん
■救急車を呼んでも6分以上余計にかかってしまうただでさえ待たされる「病院の受付」が大混乱に…「マイナ保険証は患者の人命にかかわる」と医師が訴える理由 確認がここまで煩雑だと人命にかかわりかねない
私の実家の両親宛に「最後の健康保険証」が送られてきた。来年の7月31日まで有効と記載されているものだが、現行の健康保険証を廃止しマイナンバーカードと一体化させるという政府の方針がこのまま押し通されるの…
じっさいマイナ保険証やオンライン資格確認にかかるトラブルに遭遇したことのある医療機関は全国で約6割あり(全国保険医団体連合会調べ)、こうしたトラブルは8割の医療機関が「その日に持ち合わせていた健康保険証で資格確認した」と答えている。
皮肉なことに、医療現場では「紙の健康保険証」こそが“医療DX”のトラブルを回避するセーフティーネットとなっているのである。健康保険証を「廃止」さえしなければ、大混乱もトラブルも起こらないのに、いったい政府はなにをしたいのだろうか。
窓口では、こうした対応や待ち時間の増加にイライラし、受付の事務員にクレームや暴言を浴びせる人が出てくることも容易に想像できる。そうなればそれに対応する事務員も必要となり、業務はさらに滞って待ち時間は飛躍的に増加するのだ。これが「健康保険証廃止」によって最も想定しやすい「不便益」といえよう。
それでも「日本がデジタル化するなら、医療機関で待ち時間が増えるくらい我慢できる」という人もいるかもしれない。しかし、その待ち時間が医療機関内ではなく、救急車内であっても我慢できるだろうか。