匿名さん
渋谷ではどこでも、だれでも座れる空間の減少が顕著に起こっていると思う。お金を払わないと、座ることすらできなくなっているのだ。東京で「貧しい日本人」を排除する施設が増える訳
9月6日、大阪・梅田の駅前に「GRAND GREEN OSAKA」が誕生した。その中にある都市型公園「うめきた公園」は、都市公園として非常に好評だ。筆者は以前、GRAND GREEN OSAKAについて現地のレポートを交えながら、その…
東急の事案ばかりを取り上げるのも何だか忍びないが、新宿に誕生した東急歌舞伎町タワーを見たときも、同じようなことを思った。
ここは地上225m、地上48階という複合商業施設で、ゲームセンター・namco TOKYOや、映画館の109シネマズプレミアム新宿などが入居する。さらに高層階には2つのホテルがテナントとして入り、インバウンド向け施設という側面もある。
ここを訪れると気付くのは、館内全体の「インバウンド向け」感だ。
(中略)
あるいは、森ビルが2023年に完成させた「麻布台ヒルズ」もそうだ。そのロゴデザインは「様々な人々や価値観を受け入れて、時の経過とともに多様性を増しながら育まれる街のロゴ」らしい。まあ、近年の再開発事案のコンセプトではだいたい「多様性」という言葉が入っているし、とりあえず「多様性」という言葉を入れておけば、「なんかいい」感じになる。
とはいえ、そうしたビルの多くが、高所得者層やインバウンド需要に対応した施設になっているのは皮肉な話だ。
(略)「とりあえず多様性」「とりあえず富裕層向け」「とりあえずインバウンド向け」といった同じような場所ばかりになってしまうと、庶民はどこへ……となってしまうのだ。