匿名さん
「性交渉をしたら退学」「校則のない学校のはずが…」学校で横行する理不尽の数々(中村 眞大) @gendai_biz
昨今、理不尽な校則が社会問題化したことで、文部科学省が教員向けの生徒指導マニュアルである「生徒指導提要」を改訂したり、「こども大綱」が施行されたりと、校則見直しの動きは全国各地で進んできた。しかし、信じがたい校則や生徒指導は今もなお複数の学校で残っている。本記事では、『恋愛バトルロワイアル』のモデルになったと思われる校則裁判や、生徒によって人権救済申し立てが起こされた学校の実態など、令和の世に蔓延る理不尽校則の現状について、複数の事例をもとに考えていきたい。
交際と性交渉を認めたことを受けて、学校側は慣例に従い、AとBに自主退学を勧告。教員がAに「現役で大学に進学するためには、早急に退学して通信制高校などに編入する必要がある」と説明したこともあり、Aは25日付で退学届を提出、別の高校に編入した。
退学から一年後の2020年11月20日、すでに大学生となっていたAは、学園に対して、処分や事情聴取によって受けた精神的苦痛への慰謝料や編入費用など約704万円の支払いを求める損害賠償請求を起こした。
2022年11月30日、東京地方裁判所は、自主退学勧告の違法性を認定したうえで、学園側に約98万円の賠償を命じる判決を言い渡した。一方で、校則や事情聴取についてはいずれも適法とし、Aの訴えを棄却。理不尽な校則が社会問題化し、校則見直しが盛んに行われている現代においても、校則は生徒にとって抗えない高い壁であり、特に私立学校においてはそれが顕著である。