匿名さん
答えは「ノー」。妊娠のために、無理に禁欲して精子をためる必要はありません。妊娠を目指すなら、男性は禁欲したほうが良い? 妊活にまつわる疑問を専門家に聞いた
妊活とは、妊娠を望むカップルが妊娠に向けて行うさまざまな活動のこと。活動に明確な定義はありませんが、排卵日を自分で予測して性交する「自己タイミング」から始めることが一般的です。妊活中にふと疑問に思うことがあっても、うやむやにしていることが意外に多いかもしれません。妊活の正しい知識を広める活動をする不妊症看護認定看護師の小松原千暁さんに、妊活にまつわる素朴な疑問や誤解について伺いました。今回は、男性の禁欲やセックスの頻度についてです。
確かに、長く禁欲したほうが精子の数は増えます。しかし、禁欲の期間が10日以上になると、精子の質が低下して、精子の運動率が下がったり、奇形精子が増えて元気が良い精子の動きを邪魔したりしてしまいます。また、DNAが損傷して、着床率の低下につながるという報告があります。
妊活中に禁欲を徹底している男性もいるかもしれませんが、禁欲が長いほど質の悪い古い精子がたまってしまいます。そのため、精子検査に問題のない場合、禁欲は2~3日程度を目安にするのが良いでしょう。精子は射精されると、精巣で新たな精子が作られます。それが繰り返されることで造精機能が保たれるので、射精の回数が多い方が良いのです