匿名さん
https://toyokeizai.net/articles/-/898433
SNSには、外国人全体や技能実習制度に対する否定的な意見が飛びかった。とくに目立ったのは、以下の2つの論調である。
「無秩序に外国人を入れた結果、凶悪犯罪が増えた。受け入れ拡大は、日本の治安を確実に悪化させる」
「技能実習生は劣悪な環境で働いており、暴発すると何をするかわからないから怖い」
■外国人が増えると「治安は悪化する」のか?
警察庁の統計データは、この思い込みを明確に否定している。
下表は、在留外国人数と外国人の犯罪検挙人数の推移を示したものである。見てわかるとおり、在留外国人がこの15年で約1.8倍に増えたにもかかわらず、外国人の犯罪検挙人数はほぼ横ばいで推移している。在留外国人全体に占める犯罪者の割合はむしろ低下しているのだ。
実情を知らずに、「もう外国人は来るな!」という感情論に終始するのは、我々自身の首を絞めることにもつながる。すでに日本の多くの産業は外国人労働者に支えられており、彼らがいなくなれば、社会サービスや経済は立ち行かなくなる。


