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妊娠7か月のとき、母親と会うために電車を利用していた木村奈々さん(仮名・30代)。お腹が目立つようになり、なるべく優先席の近くに立つようにしていたという。
その日は朝の通勤ラッシュ。座席はすべて埋まり、木村さんは優先席の前に立った。
「体調がすぐれず、足の付け根に鈍い痛みを感じていたんです」
目の前の席には、若い男性がスマートフォンを見ながら座っていた。疲れた様子がないように見えたため、思い切って声をかけたそうだ。
「すみません。妊娠しているので、座らせていただいてもいいですか?」
男性は一瞬だけ顔を上げたが、「え? 僕、ちょっと疲れているので」とだけ言い、再びスマートフォンに視線を落とした。
返す言葉も見つからず、木村さんはその場で唖然としたという。周りの乗客たちも会話を聞いていたが、誰も口を開こうとはしなかった。(略)
「優先席がなぜ設けられているのか……。その意味をもう一度、みんなに理解してほしいです」