匿名さん
近年、男の子の「なりたい職業ランキング」でトップに君臨するのが、「サッカー選手」だ。しかし、プロサッカー選手たちの現状は、キラキラしたものではないのかもしれない。2016年の日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)1部の選手の平均年俸は、2017万円。これが2部(J2)になると各段に下がり、平均年俸は400万円強。さらに3部(J3)では、平均値が算出できないほど危うい状況になっていく。社会の底辺化するJリーガー…給料12万、平均25歳で引退 「スペックなし」で就職困難(Business Journal) - Yahoo!ニュース
近年、男の子の「なりたい職業ランキング」でトップに君臨するのが、「サッカー選手」 - Yahoo!ニュース(Business Journal)
J3のクラブチームは、「プロ契約選手の保有人数が3人以上」という規定になっており、プロとアマチュア(無報酬)の選手が入り混じっている。プロ契約でも年俸の下限はなく、ほとんどの選手がアルバイト(副業)をしながらプレイしているのだ。しかも、引退後のセカンドキャリアはさらに厳しいという。
子供たちの「夢」を叶えたはずの男たちに、どんな「現実」が待ち構えているのか。昨季までJ3の横浜スポーツ&カルチャークラブ(Y.S.C.C.横浜)でプレイし、現在はリクルートキャリアに勤務する服部大樹氏に話を聞いた。
●月収は20万円弱
桐蔭学園、早稲田大学で活躍した服部氏は、14年にJ3リーグへ参入したY.S.C.C.横浜とプロ契約を結び、2年間プレイした。Y.S.C.C.横浜のプロ契約選手は初年度が4名、2年目が8名で、ほかの選手はアマチュア契約だったという。
「プロといっても、給料は驚くほど低かったです。チームメイトがいくらで契約をしていたかは知りませんが、全員が何かしらの副業をしていました。私の月収はアルバイト込みで20万円弱でした」(服部氏)
月収の内訳は、チームからの支給が週に1回のスクールコーチ代込みで12~13万円、他チームのスクールコーチ代が3~4万円、空き時間にしていたテレアポのアルバイトが1~2万円だった。
プロサッカー選手になれたとしても、年俸の上限がない「プロA契約」は1チーム原則25人までと人数が限られている(J1チームは15人以上、J2チームは5人以上)。「プロB契約」と、「プロC契約」の年俸は、上限が480万円。その結果、J2ではサラリーマンの平均年収ほど、J3ではフリーターのような稼ぎにしかならないのだ。
しかも、Jリーグの平均引退年齢は25~26歳。一部のトップ選手を除けば、プロ契約を結んでもサッカーでリッチな生活を送るのは難しい。
「J3の選手でいうと、若手は『上を目指してやるぞ』という選手が多いのですが、20代後半になると、『サッカーが好きだから、できるだけ長くプレイしたい』と考えている人の割合が増えてきます。そして、引退後のことは基本的に考えていない選手がほとんどです」(同)
選手として稼ぐことが簡単ではない彼らは、引退後のセカンドキャリアでさらに苦しむことになる。