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九州地方は、日本の南西部に位置する島です。日本の島の中では3番目の大きさです。福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県の7県とその周辺諸島から成る地方を総称して九州地方と呼びます。九州地方は、日本の地域の中では小笠原諸島に次ぐ温暖な気候を持つ地域です。ただし、鹿児島県奄美地方よりも南の地域と鹿児島県種子島、屋久島地方よりも北の地域とではその気候も大きく異なります。また、鹿児島県は台風の上陸数日本一と言われ、「台風銀座」の異名もあります。大分県南部、宮崎県、鹿児島県大隈地方、それに鹿児島県種子島、屋久島地方は夏に降水量が多い太平洋側気候の南海型です。冬の気候も比較的温暖で降雪も少なく、晴れの日が多いとされています。また、熊本県の阿蘇地方や大分県の西部、宮崎県の北部山間部では気温も低く、冬は真冬日が続き、積雪も多くあります。ただし、豪雪地帯は存在せず、積雪も比較的少ない方であると言えます。福岡県の北九州地方の大部分と大分県の北部、中部は瀬戸内海式気候で、降水量は1年を通して少ないです。このように、九州地方とまとめても場所によって気候や温度の差はあるものですね。
九州は元々九つの国から成り立っていました。筑前、筑後、肥前、肥後、豊前、豊後、日向、大隈、薩摩がその九つの国の名称です。これらは、廃藩置県により七つの県に分けられ、それに対馬、壱岐、奄美群島を含み九州地方とされました。なお、本来沖縄県は九州地方には含まれません。しかし、企業の営業地域区分けや行政機関の地方支部などで沖縄県を九州地方に含む場合もあり、九州、沖縄地方と呼ぶこともあります。
北は、日本海側に面している福岡県から、南は東シナ海に面している鹿児島県まで、海に囲まれた九州にはそれぞれ個性豊かな特産品があります。また、それぞれの県で独特の食文化も発達しており、特に長崎県は江戸時代、唯一外国との貿易が認められていた経緯もあり九州の中でも独自の食文化を作り上げています。福岡県は明太子、ラーメン、佐賀県は湯豆腐、みつせ鶏、長崎県はカステラ、ちゃんぽん、皿うどん、大分県はカボス、ゆず胡椒、熊本県は馬刺し、辛子蓮根、宮崎県は宮崎牛、地鶏、マンゴー、鹿児島県はサツマイモ、芋焼酎などが挙げられます。もちろん、名産はここに挙げたものだけではありません。それぞれの風土や気候を生かした土地で作られた特産品はお土産としても良いですが、その土地に行き食べるということもとても嬉しい気分にしてくれるものです。観光を楽しんだ後は、ぜひその土地ならではの名産品を食べてみてはいかがでしょう。