聴いてほしいです。
今は猫ブームらしいですが、十数年前のペットブームの際に、早くに夫(私の父)を亡くした母が柴犬を勝手に購入。
しかし、その数年後、母も大きな手術をして介護が必要な身の上に。
それからというもの、息子の私が朝五時に起床して、毎日毎日、犬の散歩。
夜も仕事が終わってヘトヘトで毎日の散歩。
犬が高齢になってからは、職場の昼休みに、昼飯を抜いて様子を見に毎日毎日、母の自宅へと戻った。
その頃の、私の睡眠時間は１日三時間。
体重は以前より17キロ痩せて、鬱病と診断された。
そんな私の姿を見て、心配した母は「どこかに引き取ってもらいなさい」と言ったが、子犬ならともかく、そのとき11歳の老犬。
私の頭に何度、「殺処分」という言葉が浮かんだことか。
罪深いことに、何度「家に戻ったら死んでてくれないかな」と思ったことか。
でも、なんとかなんとか、最期の最期まで責任を持って看取ることができた。
今年の正月。13歳だった。
介護施設にいる母だって、飼っていた柴犬だって「衣食住を確保してもらえれば幸せ」なんてことは決してないんだ！！！
愛情を注いであげられないなんて！！！
ましてや、衣食住を確保すらできないクセに金儲けの為に命を扱うなんて！！！
人として生まれてきたからには、愛すから。
犬や猫に対しても、そうあるべきだと思う。