匿名さん
名古屋市立日比津中学校(中村区)で2日、理科担当の男性教諭(27)が実験で塩素ガスを発生させ、においをかいだ1年生6人のうち、女子生徒(13)1人がせきが止まらなくなり、病院に救急搬送されていたことが分かった。生徒は4日に退院し、7日は登校した。名古屋市教委が7日発表した。実験で塩素かがせる、生徒1人搬送 名古屋の中学校
名古屋市立日比津中学校(中村区)で2日、理科担当の男性教諭(27)が実験で塩素ガスを発生させ、においをかいだ1年生6人のうち、女子生徒(13)1人がせきが止まらなくなり、病院に救急搬送されていたことが分かった。生徒は4日に退院し、7日は登校した。名古屋市教委が7…
市教委によると、1年の計3学級でそれぞれ「気体の発生と性質」の授業があった。男性教諭はビーカーに塩素系台所用漂白剤と酸性トイレ用洗剤を混ぜ、塩素を発生させた。「プールのようなにおいがする」と説明したところ、このうち2学級の計6人が「かぎたい」と申し出て、教諭はビーカーを近づけたという。
女子生徒は保健室で休ませたが、症状が戻らず、学校が119番した。病院の検査で血中酸素が正常値を下回ったが、すでに回復し後遺症はないという。4限目でも男子生徒3人がにおいをかぎ、3人ともせきこんだが、6限目の授業で再び女子生徒3人にかがせていた。
教諭は「理科への関心を高めようと思ってやったが不適切だった」と話しているという。学校は6人の保護者に謝罪。市教委は「不適切な実験だった」として処分を検討する。
塩素ガスを巡っては、密室や車内で、自殺の手段として発生させたり、誤って混ぜ死亡したりするケースが以前から相次いでいる。洗剤に「まぜるな危険」と表示され、各メーカーは危険性を訴えている。