匿名さん
JR博多駅前で発生した大規模な陥没事故で、福岡市は15日午前5時に現場の道路の通行止めを解除した。雨により復旧作業が一時中断し、当初予定していた14日夜からずれ込んだが、24時間態勢の作業により、事故発生から1週間で通行再開にこぎ着けた。継続していたビル3棟に対する避難勧告も、通行再開に伴い解除した。陥没道路、通行再開=避難勧告も解除-事故から1週間・福岡:時事ドットコム
JR博多駅前で発生した大規模な陥没事故で、福岡市は15日午前5時に現場の道路の通行止めを解除した。雨により復旧作業が一時中断し、当初予定していた14日夜からずれ込んだが、24時間態勢の作業により、事故発生から1週間で通行再開にこぎ着けた。継続していたビル3棟
通行再開に立ち会った高島宗一郎市長は改めて事故の発生を謝罪した上で、「安全第一で最速の復旧を目指した。雨の影響で遅れたが、通行量が少ない時間に開放できた」と述べた。
陥没による被害の補償について、市と工事を請け負った大成建設などの共同企業体(JV)が15日午後1時から共同で電話相談窓口を開設。中小企業や個人事業主の資金繰りに配慮し、被害が明らかなものについては賠償額の一部を仮払いする手続きを年内に始める。
JR博多駅前で発生した陥没事故現場の通行止めが解除され、福岡市の高島宗一郎市長(手前右から2人目)らが見守る中、往来する車両=15日午前5時ごろ、福岡市博多区
市は原因究明のために第三者委員会の設置を国土交通省に求めた。
現場では14日午前、地盤工学の専門家らが施工状況を視察し安全性を確認。同日夜にアスファルトで舗装する作業に着手した。舗装後は車両による試験走行を行い、強度などに問題がないか確認した。
事故は8日早朝、市地下鉄七隈線延伸工事中に発生。長さ約30メートル、幅約27メートル、深さ約15メートルにわたり道路が陥没した。周辺ビル10棟に避難勧告が出され、博多駅前の商業施設など最大約800戸が停電した。
市は、水の中で固まりやすい流動化処理土で穴を埋め戻すとともに、地中を通る電気やガス、上下水道のケーブルや管を修復し、13日までに全てのライフラインを復旧させた。