匿名さん
低年収を受け入れる20代、家もブランド品も関心がない無欲な消費感覚 | 日刊SPA!
年収300万円しか稼げないアラフォーの苦悩を見てきたが、現在20代の、いわゆる「さとり世代」の若者たちは低年収時代を受け入れ、ストレスなく生きているようだ[...]
●Case1 野中大悟さん(仮名・25歳)
IT企業に勤める野中さんは年収340万円。会社から徒歩15分の場所に家賃5万8000円のアパートを借り、最近までそこで寝袋生活を送っていたと話す。
2000円の寝袋一つで新生活をスタート。冬は寝袋の下に段ボールを敷き詰め、寒さを凌いだ。その間、友人や会社の先輩に声をかけ続け、約2年でTV、冷蔵庫、ベッド、洗濯機、テーブルを譲り受けたという。
「お酒が好きなんで、週に2回友達と飲めれば満足です」
●Case2 松澤麻美さん(仮名・27歳)
旅行会社勤務の松澤さんは年収320万円。こだわりのない家は家賃5万3000円のシェアハウスだ。
ブランドものの服などには関心がなく、「最低限のスペック」を保っていればそれでいいという。
「現在の40代は、家電や車は一家に一台が当たり前で『子供部屋にもテレビを置こう』『より高価なブランドものに置き換えよう』と物を増やすことに欲望を覚えた世代。一方、現在の20代は子供の頃から山一證券の倒産やリーマン・ショック、阪神・淡路大震災と東日本大震災の2つの大震災を経験してきた。人との競争や物を持つことに価値を感じず、人間同士のコミュニケーションなどから自己肯定感を得る新世代。そのため人よりいいものを持ちたいという自己拡張感を得た世代に比べ、低収入ともうまく付き合えるのです」