匿名さん
夫婦は長く続けた不妊治療を3年ほど前に諦め、養子を探してきたが、児童相談所には、妻の年齢から「新生児はあっせんできない」と断られた。わらにもすがる思いで見つけたのが「インターネット赤ちゃんポスト」というサイトだ。ネットで赤ちゃん縁組 広がる利用に賛否 | どうしんウェブ/電子版(社会)
赤ちゃんを育てられない事情がある実親(じつおや)(生みの親)と、特別養子縁組を希望する養親(ようしん)をインターネット上で引き合わせるシステムの利用が道内でも広がりつつある。養親希望者の情報をサイト上に掲載し、実親が相手を選ぶ仕組みで、...
■「親になれた」
夫婦は会員登録し、サイトに「養親募集」の情報が掲示されるたびに申し込んだ。5月下旬、札幌市の20代半ばの妊婦の「緊急募集」に応募すると数日後にマッチング成立の報告を受けた。約1週間後、男児が生まれた。男児を連れて帰る日、夫婦は医師や看護師ら約10人から祝福を受けながら病院を後にした。「親にしてもらった。こんな日が来るなんて、本当に幸せ」
養親は実親の出産費用や産前産後で収入が得られない数カ月分の生活費など計100万~200万円を負担する。