匿名さん
当時、体育館にいた生徒には学校側から事故について話があったが、生徒全体への説明はなかった。容子さんのもとへ、詳しい事情を知らない保護者から“大丈夫?”とのメールが届くようになる。両親は学校に「全校生徒に(事故概要を説明した)プリントを配布してください」と願い出た。<横浜・学校事故>跳び箱で下半身不随に 校長は謝罪なく「公表しないで」と口封じ | 週刊女性PRIME [シュージョプライム] | YOUのココロ刺激する
'17年5月11日、横浜市鶴見区の市立中学校で、中学2年生だった男子生徒、山下翔くん(15=仮名)が体育の授業中、高さ90センチの跳び箱から落下。胸から下が動かなくなった。事故を受けて、市の学校保健審議会は「学校安全部会」を設置。原因を調査し、'18年6月、詳細調査報告書にまとめて再発防止策を提言している。これに対し、「個人の責任とも読めるため納得がいかない」という両親が取材に応じた。
文部科学省は「学校事故対応に関する指針」を'16年3月31日に通知している。それによると、学校管理下の死亡事故、あるいは、30日以上の治療が必要な負傷や疾病を伴う重篤な事故の場合、原則として3日以内に学校が基本調査を行うことになっている。また、最初の説明は、調査から1週間以内が目安とある。
両親が願い出たにもかかわらず、校長は「学校からは説明しません。知りたい場合は、校長室に電話をすればいい」と断ったという。
公になってほしくない姿勢は、ほかの言動でも見え隠れしていた。
「公表しようと思ったときも、校長先生は“公表しないでください”と言ったんです。私が“公表したいです”と言っても、校長先生は“公表しないで”の一点張り。公表しないと言わなければ帰してくれない雰囲気でした」(容子さん)