匿名さん
「死にたいという気持ちを自分の内面だけで処理し続けていると、その葛藤が頭痛や不眠などの身体症状として現れます。そしてその症状がいずれ抑うつ症状へと進んでいくのです。その点、家族や友人など“他者”に心の中のネガティブな思いを吐露すると、自分一人で処理していた葛藤が解放されるので、それまでの負担が大幅に解消されるのです」「死にたい…」本当に追い込まれたあなたに、精神科医が勧める「これだけは試して欲しいこと」 | 文春オンライン
芸能人や著名人の自殺が相次いでいる。芸能人以外にも、自ら人生の幕を閉じてしまうケースは増えているようだ。いわゆる“コロナ禍”がどこまで影響しているのかは分からないが、当人の悲痛さはもちろん、残された家…
「家族や親友がいないなら、そんな人ほど医師を利用してほしい。精神科医や心療内科医は、まさにその役割を担うためにある職業なのです」
「本当に死ぬことを決意してしまったのであれば、たとえわずかでも思いとどまる可能性に賭けて、自分の思いを文字にして書き起こしてほしいのです。頭の中に飛び交うネガティブな言葉を書き連ね、それを自分で読み返してみてください。そうすることで、わずかでも自分自身を客観視することができれば、あなたがすべての事柄をマイナス思考で捉えていたことや、やりたかったのにまだやり残していることなどに意識を向けられる可能性があるのです。マイナス思考によって隠されていた“欲”を思い出すことで自殺を思いとどまった――という人の話を、過去に何人かの患者さんから聞いたことがあります」